世界最大の翼竜展

2008年3月名古屋市科学館で行われた特別展、世界最大の翼竜展に行ってきました。(開催期間2008/3/20〜6/15)


ケツァルコアトルス
世界最大の翼竜である。翼をひろげた長さが約10mで、軽飛行機ほどの大きさがあった。骨の中は空洞になっていて軽く、体重は70kgと人
間の成人男性並みだった。内陸部を飛びまわって死んだ動物を食べた、飛びながら湖で魚をとって食べた、陸を歩きまわって小動物をつかま
えて食べた、と3つの説がある。翼竜類の中で最後にあらわれ、その巨体のために白亜紀末の環境変化に適応できず、恐竜とともに絶滅し
た。


プテラノドン
プテラノドンはその骨格から、かなり高い飛行能力をもっていたと考えられる。海岸から何百kmもはなれた海の地層からたくさんのプテラノドン
の化石が見つかっている。死んだ後にそこまで運ばれたものもあるだろうが、1000以上の個体が見つかっている。おそらく海岸から数百km
もはなれた海まで滑空し飛んでいくことができたのだろう。


トゥプクスアラ
約90cm近くある長い頭の上に、トサカのような骨が前から後ろにかけてついていた。この骨には血管の通った跡と思われる溝がのこされてお
り、体温調節の役目をしていたと考えられる。生きていたときは、さらに軟組織の膜がマストのように伸びていたようだ。歯はなく、魚を丸のみし
ていたと考えられる。この時代の翼竜の中では大型である。


翼竜はグライダーのように大空を滑空したが、翼を上下に羽ばたかせて空を自由に飛びまわるものもいた。翼は第4指(人間でいえば薬指)が
異常に長く伸びて、この指1本だけでささえられていた。翼の膜は前あしから後ろあしにかけて張られ、クレジットカードのようにうすかった。か
らだを軽くするため、骨はとてもうすく、骨の内部は空洞で、強度が必要な部分はハチの巣のような構造をしていた。ここでは鳥、コウモリ、ム
ササビなど空飛ぶ動物とくらべながら、翼竜の骨や膜の構造、飛ぶときの姿勢など、最新の研究を紹介し、翼竜がどのようにして空を飛べるよ
うになっていったのかを見ていくことにする。


アンハングエラ
歯をもっていること、上下の歯がアゴを閉じたときにかみ合っていることから、魚を食べていたと考えられる。上下の口先に丸い板状の骨があ
る。飛びながら頭の先だけを水面につけて魚をつかまえるとき、口先の骨板が船の舵のようにはたらいて、水中で頭のバランスをとっていたよ
うだ。


化石発掘体験
ジュラ紀のアンモナイトを発掘してみよう!


アンモナイトいるかなぁ〜


始祖鳥
最も原始的な鳥類。骨格には獣脚類恐竜に似た特徴である尻尾、歯、前あし、カギ爪をもっていたが、鳥類の特徴である羽毛のはえた翼をも
っていた。しかし、鳥類の特徴である竜骨突起はまだもっていなかった。始祖鳥がちょうど恐竜と鳥類の中間段階に近い生き物であることがわ
かる。しかし、現在の鳥のようにうまくとぶことはできなかったようだ。


ワタリアホウドリ
翼をひろげた長さが最大で3.5mにもなり、翼開長としては鳥類の中で最大である。南半球の海洋島で繁殖し、それ以外は海上で生活する。
魚やイカをエサとして海上を滑空して飛ぶ。


キウイ(キーウィ)
ニュージーランドの飛べない鳥。翼は退化してその跡がのこっているだけだが、後ろあしはたくましく、走ることができる。夜行性で、歩きまわり
ながら、長いクチバシを地中につきさしてミミズや昆虫の幼虫などをとる。



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